エアレース・ワールドシリーズ千葉

【さるきまわった時期 2017年6月】

2017年6月に千葉の幕張の浜でエアレースが開催されました。

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エアレース

エアレースとは、飛行機のレースです。

”うわ、速やーっつ”

という感じです。(はまともな写真が撮れないかもしれない)

我ら砂浜から観戦!

海上のクルーザーから観戦という人たちもいるようです。リッチー!

海上にパイロンが並び、コースもできました。

映画”紅の豚”で、ポルコロッソと、ドナルドカーチスの登場を待つだけの雰囲気です。 

いよいよ世界中から千葉に集結した、ポルコロッソ並みに飛行機の操縦が上手い選手達がタイムを競います。

レースのルールは、スキーのスラローム競技に似ています。

先ずスモークをONして、スタートパイロンを制限速度ギリギリで通過して競技が始まります。

1機ずつが飛んでタイムを競うレースなので、パイロンの脇ギリギリをほぼ90度まで機体を傾けて すり抜けてゆきます。そして、また瞬時に逆に機体を傾けて次のパイロンを狙います。

安全と公平のため、通過する高度も決められています。パイロンの赤く塗られている範囲が目安になると思います。

このパイロンは、空気で膨らませているので、もし、機体がパイロンに触れてしまっても機体を傷つけることはありません。(もちろん、減点とは、なります。)

もう一つの、エアレースに特徴的なルールは、G制限です。競技コースの折り返し点で、飛行機は急上昇して即座に急降下して、またパイロンコースに戻ります。この時、飛行機とパイロットにはとても大きな遠心力(G)がかかります。パイロットと機体を守るため、このルールはとても厳しく、前半に優勝可能なタイムが出ていても制限値を少しでも超えると即座に失格となります。

ここで、デモンストレーション飛行が行われ、テンションは最高!

当日行われたアクロバットのデモンストレーション飛行より。

室屋選手優勝

いよいよ、ひこーき野郎の熱い戦いがはじまります。

2017年6月3日千葉で行われたエアレースには、カナダ、ドイツ、チェコ、オーストラリア、アメリカ、スロベニア、スペイン、フランス、チリから元空軍パイロット、曲技飛行パイロット、旅客機パイロットなど経歴はさまざまですが、いずれ劣らぬ猛者が集まりました。

今回の開催国 日本で彼らを迎え撃つのは

日本代表 室屋義秀 選手です。

世界チャンピオンの座をかけて熱い戦いが始まります。

この日は、比較的海風が強くどの選手も風を読むのに苦労していました。

風が強く波がたっています

パイロンのギリギリを通過するので、いかに上手い選手でもパイロンに接触してしまうことがあります。するとパイロンに穴が開いてしぼんでしまいます。(もちろん機体もパイロットにも影響はありません)

影響があるのは主催者です。この時、ボートで颯爽と駆けつけるパイロン修理のチームのすご技をビデオでご覧ください。自動車レースでのピットクルーのような手際で、またたく間に修理して、予定のスケジュールを維持します。

この風を見事に読み切り、味方につけたのが

日本代表 室屋選手でした。 

この千葉大会で優勝。しかも、2017年のシリーズ戦を制しワールドチャンピオンにもなりました。

ミリ単位の操縦桿操作とタイミング、人と機体と風とが一体になった室屋選手のノーミス パーフェクトのキレキレな飛行をビデオでご覧ください。

世界一のパイロットが日本人というのが嬉しいです。ありがとう室屋選手。

世界のどこかで ”ヨシ ムロヤ知ってるか?” と聞かれても、”彼のフライトみたことあるよ”と、自慢できそうです。

DC-3 デモフライト

この日は、珍しい飛行機のデモフライトもありました。DC-3と零戦です。

DC-3は、旅客機としても貨物機としても利用された、その当時作られた優秀な双発プロペラ機です。
映画 ”彼女が水着に着替えたら”のなかで、強欲なパイロット ニックがお宝を乗せて運んでいた飛行機です。
この古いプロペラ飛行機DC-3で世界一周をする冒険の途中、エアレース会場に寄ってくれたのでした。
機体には、世界一周のメインスポンサーの”ブライトリング”(本記事の冒頭で紹介)のロゴが彩色されいます。

世界一周の途中のDC-3

ゼロ戦 デモフライト

零戦は日本を代表する当時世界最高性能の戦闘機と言われています。

2017年 エアレース会場を飛ぶ零戦

1940年台に活躍したノスタルジックな飛行機達が、2度と戦場を飛ばなくて良い世界を願うばかりです。

                                       以上

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